漢方医学の特徴(日本医師会編 漢方治療のABCから)
1)中国・日本の伝統文化の特徴を持つ
2)病人に最適の処方を選択することが目的である
・常に全身を一個の有機体としてとして診断する
・心身全体の調和をはかる
・病人の個体差を尊重する
・同じ病気でも病状により異なる処方を用いる
3)科学技術の未発達な時代の医療経験に基礎をおく
・経験的病態分類を用いる(“陰陽”、“虚実”)
・仮想的病因を論じる(“気・血・水”)
4)生薬を組み合わせて用いる
漢方薬の特徴
いくつもの生薬が集まって力を発揮する
生薬の欠点を補うように種々の生薬が組み合わされている
一人一人の体質により同じ病気でも処方が違う
(オーダーメイドの治療)
漢方薬が得意な領域
アレルギー疾患(花粉症、気管支喘息など)
消化器疾患(慢性胃炎、過敏性腸症候群、下痢、便秘など)
婦人科疾患(更年期障害など)
かぜ