生活習慣病と食事・運動

 従来、成人病と呼ばれていましたが、最近は生活習慣病といわれるようになりました。 その名の通りこれらの疾患は私達の生活習慣がその発生や進展に大いに関係しています。

 生活習慣病には次のようなものがあります。

   高血圧症
      収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上
      心血管障害、脳血管障害や腎血管障害などを引き起こします。

   高脂血症
      総コレステロール220mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上
      動脈硬化の原因になり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなります。

   糖尿病
      心血管障害、腎不全、網膜症や神経障害を引き起こします。
      最近のわが国では、40歳以上の4〜5人に1人は糖尿病に罹患していると
      いわれています。

 これら生活習慣病はそれぞれ密接に関連しており、食事や運動などの生活習慣の改善により予防あるいは進行を抑えることが出来ます。

〈食事〉

  カロリー
    1日の運動量によっても変わりますが、多くても1800〜2000kカロリー以下に
    すべきです。 糖尿病の患者さんでは一般に25〜30kカロリー/標準体重が
    目安です。

  糖質
    カロリーの55〜60%を糖質で摂るようにしましょう。

  たんぱく質
    1日0.8g/Kgのたんぱく質が必要です。 肉で摂るより魚や植物のたんぱく質で
    取るのが良いでしょう。

  脂肪
    魚やオリーブオイルなど不飽和脂肪酸を多く含んだ油で調理することが奨められます。
    高脂血症の患者さんは魚料理特に大衆魚といわれている魚の煮たり、焼いたりした
    料理が良いでしょう。

       

          昭和40年台の食事が最もヘルシーな食事です

〈運動〉

 私たちは取り込んだカロリーの大部分を筋肉で消費します。 食事からとったカロリーは完全に消費してしまう必要があります。 もし残ってしまうと内臓や皮下に脂肪としてたまり、これが体に悪影響をもたらします。 その日のうちに使い切ってしまうことが健康にいいことです。

          つまり 宵越しの金は持たない です

    運動により標準体重を維持しましょう!
              標準体重  =  身長(m) x 身長(m) x 22